30代後半(アラフォー)不妊治療ブログ

現在37歳。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、慢性子宮内膜炎。お金なくて、バイトしながら ギリギリでで治療しています。

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【家計の話】アルバイト『扶養』の上限は? 働きすぎて損しない?

 


 

 

こんにちは。不妊治療がんばり中の 30代後半の 新米主婦です。

新しいアルバイトも はじまりました。頑張って、不妊治療代を稼がないといけません!

そこで疑問。

『お金がないから いっぱい働きたい!でも、 103万?130万?どこまで働いてもいいの?働きすぎて 損しない??基準が知りたい!』

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ということで、調べてみました。「不妊治療をがんばる主婦 目線」です。(*^^)ノ

(扶養とは、妻・夫・親などいろんなパターンがあるのですが、今回は妻が扶養に入る という前提で書いています)

 

 目次

 

 

 

『扶養』に入るべき? 損しない働き方は?

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まず、「扶養に入った方がよい」という基準は,、明確には ありません。いろいろ調べた結果、支払う金額、受け取る金額を考えて、主婦目線で 私が引いた基準です。以下のような結論になりました!

※まずざっくり、『年収』がどれくらいになるか計算しましょう。

・年収180万円とか稼げるなら、なにも考えずにバリバリ働きましょう!

 →いずれ社会保険の恩恵が受けられます。

・年収が103万円より少ないなら、なにも考えずに「扶養」に入りましょう。

・年収が103~140万円くらいで、職場の正社員数501人以上なら、106万円未満で働いて「扶養」に入りましょう。

・年収が103~140万円くらいで、職場の正社員数500人以下なら、130万円未満で働いて「扶養」に入りましょう。

・旦那様の職場から「扶養手当」が出ていれば、別途、条件確認を!

 

 

 

『扶養』には 「税制上」「社会保険上」の2種類あります。

そもそも、『扶養』とは、旦那様に養われている状態のこと(主婦目線)ほぼ旦那様の収入で暮らしてますよ、嫁の収入は少ないですよ、という状態。

旦那様の給料だけで 嫁も養うなんて、生活が苦しいじゃないか!ということで、国が援助をしてくれるのです。嫁の年間収入が、一定の金額(上記基準)より少なければ、国が家計を助けてくれるのです。その援助の仕方には、2種類あります。

税制上の基準 …所得税・住民税。(基準103,150万)

社会保険上の基準 …健康保険・年金。(基準106,130万)

 

その『扶養』に入る・入らないの基準には、いろいろあります。今回は、有名な 103万円・130万円と、注意が必要な 106万円と150万円について、ピックアップして検証です。

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① たいした差じゃない、税制上の基準

(※税制上の収入は、正確には『所得』といい、交通費を含まない収入です。)

①-1 税制上の基準 103万円

奥様の収入が103万円を超えなければ、奥様は旦那様の『扶養』に入ることになり、「所得税」を払わなくてよくなります!0円なのです。

103万円を超えると、奥様の給料から所得税が 取られちゃいます。でも、103万円を超えた分に 所得税がかかるだけで、所得税率も以下の表(5%)なので、実は 103万円を超えても 対して大きな額にはならないんです。そんなに神経質にならなくても いいんです。

所得税の速算表
課税される所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円を超え 330万円以下 10% 97,500円
330万円を超え 695万円以下 20% 427,500円
695万円を超え 900万円以下 23% 636,000円
900万円を超え 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円超 40% 2,796,000円

(国税庁HPより)

①-2 税制上の扶養 103万・150万

税法上には、もうひとつ基準があります。奥様の収入は、奥様の「所得税」だけでなく、実は 旦那様の「所得税」にも関係するんです。奥様の収入が103万円以内なら、旦那様の所得税計算に「配偶者控除」が加わり、旦那様の所得税が減額され ちょっと手取りが上がります。103万円を超えてしまっても、150万円以内なら「配偶者特別控除」が加わり、同じように旦那様の手取りがちょっと上がります。ただ、こちらも そんなに大きな額ではありませんので、そんなに気にしなくても大丈夫かなと思います。

 

ただ ここでひとつ、注意があります。金額としては そんなに気にしなくてよいですが、103万円未満で働くか、103万円以上で働くか、は 前もって決めておいた方がよいです。12月の最終に、旦那様が 年末調整で職場に報告した内容と異なる状態になった場合、旦那様が 年末調整のやり直しをする必要があるのです。これは面倒です!先に決めておいて、それに合わせて勤務につきましょうね。

 

 

②大きな差です! 社会保険上の基準

(※社会保険上の収入は、正確には『報酬』といい、交通費を含む収入です。)

 

次は、社会保険上(健康保険・年金) の扶養です。奥様の収入が基準(106万円,130万円)より少ない収入なら、『扶養』に入ることになり、奥様の社会保険料は 0円なのです!(旦那様一人分で二人分としてくれているイメージです。) この基準(106万円,130万円)を超えると、『扶養』に入れず、奥様は自分で社会保険に加入しないといけなくなります。社会保険料は 大きな金額です!この基準(106万円,130万円)は、よく検討しておく必要があります!

 

どれくらいの金額かというと…

例えば、奥様が年収140万円稼いだ場合。

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140万円分働いたのに、社会保険料が差し引かれ、手取りが122万円とか、104万円とかに減ってしまうのです!この差は 大きい!106万円,130万円の基準は、奥様が働く前に、必ず検討が必要です。

 

 

「では、106万円・130万円のどちらの基準になるの?」

これは、以下のような 条件によって変わります。

 

②-1 社会保険上の基準 106万円

以下条件ずべてに当てはまると、106万円の基準になります。奥様の収入が106万円より少なければ、奥様は『扶養』に入ることになり、社会保険料は 0円です。

年間収入が106万円をこえた場合、『扶養』に入ることができず、奥様は 必ず ご自身の職場で社会保険に加入しなくてはなりません。給与から自動的に社会保険料が引かれるようになります。(例;年収140万の場合、保険料は年約18万)

一定規模以上の(*1)会社でアルバイトやパートをすると、年収106万円以上で社会保険に加入することになります。

・正社員が501人以上
・収入が月88,000円以上
・雇用期間が1年以上
・所定労働時間が週20時間以上
・学生ではない

103万、106万、130万、150万円の壁 | 日本FP協会

 

②-2 社会保険上の基準 130万円

上記に当てはまらない場合は、130万円が基準となります。奥様の収入が130万円より少なければ、奥様は『扶養』に入ることになり、社会保険料は 0円です。

奥様の収入が130万円を超えると、『扶養』にることができず、奥様は自分で社会保険に加入しないといけなくなります。加入方法は、会社で加入するか(健康保険・厚生年金)、自分で加入するか(国民健康保険・国民年金)の2通り。会社で加入する場合は労使折半(保険料は会社と半分こ)になり、半分の金額で済むので、できることなら 会社で加入したいところです。どちらになるかは、会社次第です。(例;年収140万の場合、会社で加入なら保険料年約18万、自分で加入なら保険料年約36万)

 

 

社会保険料を払うメリット?

忘れちゃいけないのは、国だって、国民を苦しめたくて 無駄にお金を回収しているわけではありません。社会保険に加入すると、やはりメリットがあります。特に、出産を意識する人にとっては大きいのです。

『出産手当金』『傷病手当金』これらは、出産時期には大きな助けとなります。

仮に、出産をすれば確実に受け取れる『出産手当金』を検証してみると、年間収入140万円の場合 約25万円受け取れます。出産で休職中、無収入の間に このお金が受け取れるのです。

日給×2/3×産前42日産後56日

(140÷365日)×2/3×98日=約25万円

ただ、上記より、年間収入140万円の場合 社会保険料は年間18~36万円払っています。なかなか妊娠できなければ、払う保険料はどんどん増えていきます。となると、本当に得なのか? の疑問が出てきます…

もちろん、急な帝王切開になれば「傷病手当金」がもらえたり、老後の年金額が増えたり、のメリットはありますよ。それでも、『子供がほしい』と望んでいる人なら、頑張りすぎるデメリット(ストレスは不妊治療によくないです。)を考え、払う金額・受け取れる金額から 必要ないかな?と思いました。

年間収入が多ければ、受け取れる金額も増えますので、あくまで『扶養』に入るかどうか、の私の基準の考えです。

 

 

※注意!『扶養手当』をチェックして

ここで意外と大切な話。税金でも社会保険でもない話。旦那様のお給料で『扶養手当』を受け取っていませんか? 職場によるとは思うのですが、多いところは 月数万円、年数十万円です。大きな金額です。

『扶養』から はずれるくらい働くと、その手当が 受け取れなくなります。受け取れなくなる奥様の収入の基準は、職場次第なので、絶対に、それも併せて確認したほうがよいです!

ちなみに わが家は月6,000円ほどでしたので、そこまで神経質にはなってません。

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まとめ

以上のことから、以下の結論に至りました。

※まずざっくり、『年収』がどれくらいになるか計算しましょう。

・年収180万円とか稼げるなら、なにも考えずにバリバリ働きましょう!

 →いずれ社会保険の恩恵が受けられます。

・年収が103万円より少ないなら、なにも考えずに「扶養」に入りましょう。

・年収が103~140万円くらいで、職場の正社員数501人以上なら、106万円未満で働いて「扶養」に入りましょう。

・年収が103~140万円くらいで、職場の正社員数500人以下なら、130万円未満で働いて「扶養」に入りましょう。

・旦那様の職場から「扶養手当」が出ていれば、別途、条件確認を!

 

がっつり働けないなら、扶養に入った方がよいと思うのです。不妊治療をしていると、通院のために休みが必要ですし、ストレスを溜めるのもよくありませんしね。

私は、扶養内に入ることを決めました。2か所のアルバイト先は、ともに従業員数が500人より少ないので、130万円まで、を基準に働こうと思います。

 

なんにしても、いつも思います。どうして 社会保障とか税金って、こんなに複雑なのでしょうか… これらを処理する人件費を考えたら、どれだけ税金が浮くのかなぁ、と思ってしまいます。いろんな理由があるのだと思うけど、頭のいい人たちの考えることは、私には難しくて理解できません!

 

 

 

 

 

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