30代後半(アラフォー)不妊治療ブログ

現在37歳。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、慢性子宮内膜炎。お金なくて、バイトしながら ギリギリでで治療しています。

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《不妊治療》『体外受精の卵胞刺激』で利用するお薬は、4種類だけ!?

 

こんにちは。不妊治療がんばり中の30代後半の新米主婦のブログです。

 

『卵胞刺激』をいろんなサイトから勉強すると、アゴニストやアンタゴニスト、GnRH、hCG、hMG、FSH、、、

あぁぁぁ。。。

私の小さな脳みそでは、処理しきれない!!!

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なのでで、ひとつづつ、それらお薬の種類を 確認しました。

そしたら、4種類に分かれることがわかりました!

整理したら、わかりやすくなりましたよ!!(*'▽')

 

不妊治療 情報《目次》

 

◆体外受精前の不安◆  
卵巣刺激に使うお薬が わかりにくい!
カテゴリーに分けて教えて!
 

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目次

 

 

 

※私は『人工授精』の『卵巣刺激』は、内服薬でうまくいっていました。なので、題名が『体外受精』になっています。人によっては、『人工授精』から、内服薬でなく、注射などを使うこの方法で『卵巣刺激』をしている方もいらっしゃると思います。

 

 

 

 『卵巣刺激』とは?

『卵巣刺激』とは、「FSH」「LH」を使って、人為的に 卵胞を作らせること。

 

はい。まず『卵巣刺激』とはなにか??です。女性のホルモンには、「FSH(卵胞刺激ホルモン)」と「LH(黄体形成ホルモン)」があります。通常は 脳から「FSH」と「LH」が放出され、それにより卵胞が成長し、成熟し、排卵をします。

この「FSH」「LH」を 人工的に注射したりして、卵胞の成長をコントロールすることを、『卵巣刺激』いうんですね!

その流れは、以下の図になります。

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 『卵巣刺激』で利用するお薬は4種類だけ!?

そして、「FSH」と「LH」を基準に、『卵巣刺激』で使われるお薬を カテゴリ分けすると…4種類に 分けられました。

 

『卵胞刺激』のお薬 4種類

 

GnRHアゴニスト製剤

…体内の FSH/LHやす。

(スプレキュア、ブセレリン、ブセレキュア、ナファレリンetc)

 

GnRHアンタゴニスト製剤

…体内の FSH/LHらす。

(セトロタイド、ガニレストetc)

 

FSH・hMG製剤

…体外から FSH(LH)を入れてやす。

(フェリング、ゴナール、あすかetc)

 

hCG製剤

…体外から LH を入れてやす。

(hCG筋注etc)

 

 

「卵巣刺激法」で使うお薬は、実は、主に この4種類だけ!

この4種類を使って、下記の体外受精の流れを コントロールします。

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実は、この4種類を どのように組み合わせて使うかが、「ロング法」「ショート法」「ロング法」「アンタゴニスト法」の違いなんです!!!

[ショート・ロング・アンタゴニスト法の違い①]

 

わかってしまえば 簡単でしたが、わかるまで、苦労しました…。。

なんでこんなにわかりにくいんでしょうね。。

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ここまでわかればもう十分なのですが、一応、せっかく調べたので ひとつづつ 掘り下げます。 

 

 

その前に、本来の 自然なホルモンの流れを 再確認。

 

自然な ホルモンの仕組み。

自然な女性のホルモンは、脳から出た「FSH(LH)」により、卵胞が刺激されて 大きくなります。

その後、脳から「LH」が増加して(LHサージ)、卵胞は最後の成熟をして、排卵します。これが 自然な流れ。

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・FSH(卵胞刺激ホルモン)

・LH(黄体形成ホルモン) 

 

 

『GnRHアゴニスト製剤』 

まずは 「FSH」「LH」を増やす『GnRHアゴニスト製剤』です。商品名としては、ブセレリン点鼻・ブセレキュア点鼻・スプレキュア点鼻・イトレリン点鼻などが あるようです。

『GnRHアゴニスト製剤』は「卵胞を育てる」のか、「卵巣機能を抑制する」のかどっちだよ!?(# ゚Д゚) と思っている人、いませんか…??

私は すごく悩まされました…。

 

①「卵胞を育てる」GnRHアゴニスト

まず基本。『GnRHアゴニスト製剤』は、脳から出る「FSH・LH」を 増やします。

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「FSH・LH」が体内で増えることで、卵巣が過剰に刺激され、通常1個しか作られないのですが、たくさん(複数個)の卵胞を作るようになります。この仕組みを利用するのが、「ショート法」です。

 

で、ここから!!

 

この『GnRHアゴニスト製剤』を「長期間」投与すると、結果が変わるようです!!

 

②「排卵を止める」GnRHアゴニスト

『GnRHアゴニスト製剤』を前周期から 長期間投与するんです。投与し続けると、「FSH・LH」が体内で過剰に増えます。この状態が 長期間続くことと、、、

 

なんと!

 

脳や卵巣は麻痺してしまい、 脳から出る「FSH・LH」を止めてしてしまうそう なんです。

その結果、本来と逆の働きとなり、卵巣の機能は抑制されます。排卵することもありません。この仕組みを利用したのが、「ロング法」です。

 

なるほどー。。

 

この仕組みにより、『GnRHアゴニスト製剤』には「卵巣を刺激する=卵胞を育てる」と、「卵巣機能を抑制する=排卵を止める」という2つの真逆の役割を果たすことができるんですね。

 

まとめると、

『GnRHアゴニスト』

「短」期間投与 

⇒体内の「FSH・LH」を増やす。

⇒卵巣を刺激する。

たくさんの卵胞を作らせる。 

 

 ↑↓ 逆の働き!

 

「長」期間投与

⇒「FSH・LH」を増やす。

⇒卵巣の機能を止める。

排卵を 止める。 

 

 

 

『GnRHアゴニスト製剤』は「卵胞を育てる」のか、「卵巣機能を抑制する」のかどっちだよ!?(# ゚Д゚) については、どっちもだよ!(# ゚Д゚)  という答えですね。

 より 詳しくは こちらへ。→[アゴニスト・アンタゴニストの違い]  

 

 

 

『GnRHアンタゴニスト製剤』

次は 「FSH・LH」を減らす『GnRHアゴニスト製剤』です。こちらは 単純です。商品は、セトロタイド注射 などが有名です。

『GnRHアンタゴニスト製剤』は、『GnRHアゴニスト製剤』とは逆で、脳から出る「FSH・LH」を 減らします。

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体内の「FSH・LH」を減らし、卵巣の機能を抑制します。体外受精の流れの中で、採卵をする前に 排卵してしまうのを防ぐために、使用されます。名前のまま、「アンタゴニスト法」ですね。

『GnRHアンタゴニスト』

⇒体内の「FSH・LH」を減らす。

⇒卵巣の機能を抑制する。

排卵を止める。 

 

 

  

『FSH注射』『hMG注射』

 

商品は、フェリングが多いようです。ほか、あすか、F、テイゾー・TYK,ゴナピュール、フェリルモン などなど あります。

『FSH注射hMG注射』は、人為的に合成した「FSH(LHを含む場合もある)です。自然に体から作られる「FSH」だけに 任せていると、身体は「1個」の卵胞だけを 成熟させようとします。人為的に合成した「FSH」を身体に入れ、「1個」だけでなく「たくさん」の卵胞を 育てることが 目的です。

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『FSH注射hMG注射』

体内の「FSH(LH)」を増やす。

⇒卵巣を刺激しする。

たくさんの卵胞を作らせる。

 

『FSH注射hMG注射』の詳しい話はコチラ→[FSH注射hMG注射の違い] 

 

 

 

『hCG注射』

 

『hCG注射』は、人工授精でも使われるので、なじみがありますね。^^

商品名は、ゴナトロピン注射・HCGモチダ筋注・F など あります。

『hCG注射』は、人為的に合成した「LH」です。卵胞がたくさん育ったら、成熟前に、それら卵胞を成熟させる手助けとして「LH」を身体に入れます。

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『人工授精』の時は、「卵胞を成熟させて、排卵させる」ために利用していました。

『体外受精』の場合は、「卵胞を成熟させる」ところまでです。排卵する前に『採卵』しちゃいます。

 

『hCG注射』

「LH」を投与して、増やす。

卵胞を成熟させる。(or 排卵させる。)

 

  

 

まとめ

ということで、『卵胞刺激』で利用するお薬は、おおきく4種類に 分けられることが わかりました!

 

『卵胞刺激』のお薬 4種類

 

GnRHアゴニスト製剤

(スプレキュア、ブセレリン、ブセレキュア、ナファレリンetc)

 

GnRHアンタゴニスト製剤

(セトロタイド、ガニレストetc)

 

FSH注射hMG製剤

(フェリング、ゴナール、あすかetc)

 

hCG製剤

(hCG筋注etc)

 

 

 

『卵巣刺激』ってたくさんお薬を使うと思っていたのですが、カテゴリ分けすると、実は「4種類だけ」なんですね!

意外とシンプルなことに驚きました!

 

これを整理できたことで、すべてのことが 理解しやすくなりました。

 

卵巣刺激法の「ショート法」「ロング法」「アンタゴニスト法」なども、理解しやすくなりました~ →[ショート・ロング・アンタゴニスト法の違い]

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ふぅ、、

大きな進歩です。。

 

やっと、頭の中が整理できてきました…。。

 

これがわかるまでに、たくさん勉強しました。

みんな似たような名前だから、こんがらがっちゃう。(私だけでしょうかね)

 

まだまだ、先は長いです。

 

ひとつづつ、です。(^^;

 

 

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 (※私に医学的知識はありません。だいたいの概要をつかむために調べてまとめているので、若干のニュアンスの違いはご了承ください。ただ、大きな勘違いなどありましたら、ぜひご連絡ください!)

 

参考にさせていただいたサイト

体外受精&顕微授精の成功のカギは【卵巣刺激法】 | 赤ちゃんが欲しい(あかほし)妊活webマガジン