こんにちは。不妊治療がんばり中の30代後半の新米主婦のブログです。
『卵胞刺激』をいろんなサイトから勉強すると、アゴニストやアンタゴニスト、GnRH、hCG、hMG、FSH、、、
あぁぁぁ。。。
私の小さな脳みそでは、処理しきれない!!!
なのでで、ひとつづつ、それらお薬の種類を 確認しました。
そしたら、4種類に分かれることがわかりました!
整理したら、わかりやすくなりましたよ!!(*'▽')
目次
※私は『人工授精』の『卵巣刺激』は、内服薬でうまくいっていました。なので、題名が『体外受精』になっています。人によっては、『人工授精』から、内服薬でなく、注射などを使うこの方法で『卵巣刺激』をしている方もいらっしゃると思います。
『卵巣刺激』とは?
『卵巣刺激』とは、「FSH」と「LH」を使って、人為的に 卵胞を作らせること。
はい。まず『卵巣刺激』とはなにか??です。女性のホルモンには、「FSH(卵胞刺激ホルモン)」と「LH(黄体形成ホルモン)」があります。通常は 脳から「FSH」と「LH」が放出され、それにより卵胞が成長し、成熟し、排卵をします。
この「FSH」と「LH」を 人工的に注射したりして、卵胞の成長をコントロールすることを、『卵巣刺激』いうんですね!
その流れは、以下の図になります。
『卵巣刺激』で利用するお薬は4種類だけ!?
そして、「FSH」と「LH」を基準に、『卵巣刺激』で使われるお薬を カテゴリ分けすると…4種類に 分けられました。
『卵胞刺激』のお薬 4種類
GnRHアゴニスト製剤
…体内の FSH/LH を増やす。
(スプレキュア、ブセレリン、ブセレキュア、ナファレリンetc)
GnRHアンタゴニスト製剤
…体内の FSH/LH を減らす。
(セトロタイド、ガニレストetc)
FSH・hMG製剤
…体外から FSH(LH)を入れて増やす。
(フェリング、ゴナール、あすかetc)
hCG製剤
…体外から LH を入れて増やす。
(hCG筋注etc)
「卵巣刺激法」で使うお薬は、実は、主に この4種類だけ!
この4種類を使って、下記の体外受精の流れを コントロールします。
実は、この4種類を どのように組み合わせて使うかが、「ロング法」「ショート法」「ロング法」「アンタゴニスト法」の違いなんです!!!
わかってしまえば 簡単でしたが、わかるまで、苦労しました…。。
なんでこんなにわかりにくいんでしょうね。。
ここまでわかればもう十分なのですが、一応、せっかく調べたので ひとつづつ 掘り下げます。
その前に、本来の 自然なホルモンの流れを 再確認。
自然な ホルモンの仕組み。
自然な女性のホルモンは、脳から出た「FSH(LH)」により、卵胞が刺激されて 大きくなります。
その後、脳から「LH」が増加して(LHサージ)、卵胞は最後の成熟をして、排卵します。これが 自然な流れ。
・FSH(卵胞刺激ホルモン)
・LH(黄体形成ホルモン)
『GnRHアゴニスト製剤』
まずは 「FSH」「LH」を増やす『GnRHアゴニスト製剤』です。商品名としては、ブセレリン点鼻・ブセレキュア点鼻・スプレキュア点鼻・イトレリン点鼻などが あるようです。
『GnRHアゴニスト製剤』は「卵胞を育てる」のか、「卵巣機能を抑制する」のかどっちだよ!?(# ゚Д゚) と思っている人、いませんか…??
私は すごく悩まされました…。
①「卵胞を育てる」GnRHアゴニスト
まず基本。『GnRHアゴニスト製剤』は、脳から出る「FSH・LH」を 増やします。
「FSH・LH」が体内で増えることで、卵巣が過剰に刺激され、通常1個しか作られないのですが、たくさん(複数個)の卵胞を作るようになります。この仕組みを利用するのが、「ショート法」です。
で、ここから!!
この『GnRHアゴニスト製剤』を「長期間」投与すると、結果が変わるようです!!
②「排卵を止める」GnRHアゴニスト
『GnRHアゴニスト製剤』を前周期から 長期間投与するんです。投与し続けると、「FSH・LH」が体内で過剰に増えます。この状態が 長期間続くことと、、、
なんと!
脳や卵巣は麻痺してしまい、 脳から出る「FSH・LH」を止めてしてしまうそう なんです。
その結果、本来と逆の働きとなり、卵巣の機能は抑制されます。排卵することもありません。この仕組みを利用したのが、「ロング法」です。
なるほどー。。
この仕組みにより、『GnRHアゴニスト製剤』には「卵巣を刺激する=卵胞を育てる」と、「卵巣機能を抑制する=排卵を止める」という2つの真逆の役割を果たすことができるんですね。
まとめると、
『GnRHアゴニスト』
「短」期間投与
⇒体内の「FSH・LH」を増やす。
⇒卵巣を刺激する。
⇒たくさんの卵胞を作らせる。
↑↓ 逆の働き!
「長」期間投与
⇒「FSH・LH」を増やす。
⇒卵巣の機能を止める。
⇒排卵を 止める。
『GnRHアゴニスト製剤』は「卵胞を育てる」のか、「卵巣機能を抑制する」のかどっちだよ!?(# ゚Д゚) については、どっちもだよ!(# ゚Д゚) という答えですね。笑
より 詳しくは こちらへ。→[アゴニスト・アンタゴニストの違い]
『GnRHアンタゴニスト製剤』
次は 「FSH・LH」を減らす『GnRHアゴニスト製剤』です。こちらは 単純です。商品は、セトロタイド注射 などが有名です。
『GnRHアンタゴニスト製剤』は、『GnRHアゴニスト製剤』とは逆で、脳から出る「FSH・LH」を 減らします。
体内の「FSH・LH」を減らし、卵巣の機能を抑制します。体外受精の流れの中で、採卵をする前に 排卵してしまうのを防ぐために、使用されます。名前のまま、「アンタゴニスト法」ですね。
『GnRHアンタゴニスト』
⇒体内の「FSH・LH」を減らす。
⇒卵巣の機能を抑制する。
⇒排卵を止める。
『FSH注射』『hMG注射』
商品は、フェリングが多いようです。ほか、あすか、F、テイゾー・TYK,ゴナピュール、フェリルモン などなど あります。
『FSH注射hMG注射』は、人為的に合成した「FSH(LHを含む場合もある)」です。自然に体から作られる「FSH」だけに 任せていると、身体は「1個」の卵胞だけを 成熟させようとします。人為的に合成した「FSH」を身体に入れ、「1個」だけでなく「たくさん」の卵胞を 育てることが 目的です。
『FSH注射hMG注射』
体内の「FSH(LH)」を増やす。
⇒卵巣を刺激しする。
⇒たくさんの卵胞を作らせる。
『FSH注射hMG注射』の詳しい話はコチラ→[FSH注射hMG注射の違い]
『hCG注射』
『hCG注射』は、人工授精でも使われるので、なじみがありますね。^^
商品名は、ゴナトロピン注射・HCGモチダ筋注・F など あります。
『hCG注射』は、人為的に合成した「LH」です。卵胞がたくさん育ったら、成熟前に、それら卵胞を成熟させる手助けとして「LH」を身体に入れます。
『人工授精』の時は、「卵胞を成熟させて、排卵させる」ために利用していました。
『体外受精』の場合は、「卵胞を成熟させる」ところまでです。排卵する前に『採卵』しちゃいます。
『hCG注射』
「LH」を投与して、増やす。
⇒卵胞を成熟させる。(or 排卵させる。)
まとめ
ということで、『卵胞刺激』で利用するお薬は、おおきく4種類に 分けられることが わかりました!
『卵胞刺激』のお薬 4種類
GnRHアゴニスト製剤
(スプレキュア、ブセレリン、ブセレキュア、ナファレリンetc)
GnRHアンタゴニスト製剤
(セトロタイド、ガニレストetc)
FSH注射hMG製剤
(フェリング、ゴナール、あすかetc)
hCG製剤
(hCG筋注etc)
『卵巣刺激』ってたくさんお薬を使うと思っていたのですが、カテゴリ分けすると、実は「4種類だけ」なんですね!
意外とシンプルなことに驚きました!
これを整理できたことで、すべてのことが 理解しやすくなりました。
卵巣刺激法の「ショート法」「ロング法」「アンタゴニスト法」なども、理解しやすくなりました~ →[ショート・ロング・アンタゴニスト法の違い]
ふぅ、、
大きな進歩です。。
やっと、頭の中が整理できてきました…。。
これがわかるまでに、たくさん勉強しました。
みんな似たような名前だから、こんがらがっちゃう。(私だけでしょうかね)
まだまだ、先は長いです。
ひとつづつ、です。(^^;
(※私に医学的知識はありません。だいたいの概要をつかむために調べてまとめているので、若干のニュアンスの違いはご了承ください。ただ、大きな勘違いなどありましたら、ぜひご連絡ください!)
参考にさせていただいたサイト
体外受精&顕微授精の成功のカギは【卵巣刺激法】 | 赤ちゃんが欲しい(あかほし)妊活webマガジン