こんにちは。不妊治療がんばり中の30代後半の新米主婦のブログです。
体外受精に挑戦したく、ネットで調べて、ひとつづつ、理解中です。
今回は『アゴニスト』と『アンタゴニスト』。
『GnRHアゴニスト』の役割は、卵胞を育てるのか?排卵を抑制させるのか??
両方が出てきて、わけがわからないのです…。
目次
まずは『GnRHアゴニスト』『GnRHアンタゴニスト』の前についている『GnRH』。
これってなんなんでしょうか?
『GnRH』とは?
『GnRH(ゴナトロピン放出因子)』とは…
・もともと 体内に存在するホルモン。
・「FSH」「LH」を脳から放出させる働きをします。
『GnRH(ゴナトロピン放出因子)』とは、もともと体内に存在するホルモンです。女性の身体の周期に合わせて、『GnRH』は脳に指令を送り、女性ホルモン「FSH(卵胞刺激ホルモン)」「LH(黄体形成ホルモン)」(これらをゴナトロピンといいます)を脳から放出させます。脳から出てきた「FSH・LH」は 卵胞を育て、成熟させて、排卵させます。
では次に、『GnRHアゴニスト』『GnRHアンタゴニスト』の後ろの部分、『アゴニスト』『アンタゴニスト』とは なんでしょうか?
『アゴニスト』『アンタゴニスト』とは?
『アゴニスト』『アンタゴニスト』とは、お薬の「種類」。
『GnRHアゴニスト』『GnRHアンタゴニスト』を理解する前に、そもそも、アゴニスト・アンタゴニストとは、『GnRH』に限ったものではなく、お薬の「種類」を指しているそうなんです。(以下より)
『受容体と結合して神経伝達物質やホルモンと同様の作用を起こす(細胞を活性化させる)物質をアゴニスト(作動薬・刺激薬)といいます。一方、受容体と結合しても作用を現さず(活性化しない)、本来結合するはずの神経伝達物質やホルモンの働きを阻害(そがい)する物質をアンタゴニスト(拮抗薬(きっこうやく)・遮断薬(しゃだんやく))といいます。http://www.jpma.or.jp/medicine/med_qa/info_qa55/q07.html』
わかりやすくまとめると、
・アゴニスト …同じ作用をする薬。
↑↓ (拮抗)
・アンタゴニスト…作用を邪魔(逆の作用)する薬。
つまり、
・GnRHアゴニスト …GnRHと同じ作用をする薬。
↑↓ (拮抗)
・GnRHアンタゴニスト…GnRHと逆の作用をする薬。
つまりつまり、
・GnRHアゴニスト …「FSH・LH」を 出させる。
↑↓ (拮抗)
・GnRHアンタゴニスト…「FSH・LH」を 止める。
ふたつは 「逆」の働きをするんですね!(拮抗)
次は、ひとつづつ、掘り下げていきます。
①『GnRHアゴニスト』。
『GnRHアゴニスト製剤』は、「ブレセキュア点鼻」を使っている人が多いようですね。
上記の内容より、『GnRHアゴニスト』の働きは 以下のようにまとまります。
『GnRHアゴニスト』
GnRHと同じ働きをして、脳から「FSH・LH」を放出させる。
⇒結果、卵胞を育て 成熟させる。
『GnRHアゴニスト(お薬)』は、『GnRH(体内のホルモン)』と同じ働きをするので「FSH」「LH」を身体から出させ、卵胞を育て成熟させます。(「ショート法」と呼ばれる方法で使われます。)
が、ここで終われません。『GnRHアゴニスト』を「長期間」利用すると、なんと、結果が変わるのだそうです!( ゚Д゚)
『GnRHアゴニスト』を長期間投与すると、『GnRH』と同じ働きで「FSH」「LH」を長い期間、身体から出させ続けることになります。その期間が長くなると、脳は「FSH」「LH」を出しすぎて、疲れて、麻痺してきちゃうそうなんです。そして麻痺した脳は、「FSH」「LH」を出さなくなってしまうのだとか…。
つまり、『GnRHアゴニスト』を長期間利用すると、脳から放出される「FSH」「LH」が止められてしまい、卵巣の機能は 抑制されてしまうのです。本来の『GnRH』と「逆」の結果になるのです。(「ロング法」と呼ばれる方法で使われます。)
なるほど、それで『GnRHアゴニスト』の役割を調べると、「卵胞を育てる」と「排卵を抑制させる」の両方が出てくるわけですね!
まとめると、
『GnRHアゴニスト』短期間利用
⇒卵巣を刺激して、卵胞を育てる。
『GnRHアゴニスト』長期間利用
⇒卵巣の機能を抑制する。排卵を止める。
②『GnRHアンタゴニスト』。
『GnRHアンタゴニスト製剤』は、「セトロタイト注射」を使っている人が多いようですね。
『GnRHアンタゴニスト』については、シンプルでした。機能そのままの結果となるそうです。
『GnRH』(体内に存在するホルモン)
…脳から「FSH」「LH」を出させて、卵胞を育て 成熟させる働きをする。
『GnRHアンタゴニスト』(お薬)
…GnRHと「逆」の働きをする。脳からの「FSH」「LH」の放出を止めて、卵巣の機能を抑制する。
『GnRHアンタゴニスト』は『GnRH』と逆の働きをするので、脳からの「FSH」「LH」の放出を止めて、卵巣の機能を抑制します。(卵巣の機能を抑制するのは、採卵する前に 自然に排卵してしまうのを止めるためです。)
『GnRHアンタゴニスト』利用
⇒卵巣の機能を抑制する。排卵を止める。
まとめると…
GnRHアゴニストとGnRHアンタゴニストの違い。
『GnRHアゴニスト』…GnRHと同じ働きをする。
『GnRHアンタゴニスト』…GnRHと逆の働きをする。
それぞれが もたらす効果
『GnRHアゴニスト』短期間利用⇒卵巣を刺激して、卵胞を育てる。
『GnRHアゴニスト』長期間利用⇒卵巣の機能を抑制する。
『GnRHアンタゴニスト』利用 ⇒卵巣の機能を抑制する。
どちらのお薬を、どのように 選べばよいの??
『GnRHアゴニスト』と『GnRHアンタゴニスト』の違いを なんとか理解できました。なかなか ややこしいですね…。(-”- ) では、最終。「どんな人が、どのお薬を どのように選ぶのが適切なのか?」。いちばん大事なこと!それについては、こちらへ。→[ショート・ロング・アンタゴニストの違い]
私の脳みそでは なかなか難しいです。
ひとつづ、です。。(^^;
(※私に医学的知識はありません。だいたいの概要をつかむために調べてまとめているので、若干のニュアンスの違いはご了承ください。ただ、大きな勘違いなどありましたら、ぜひご連絡ください!)
参考にさせていただいたサイト
Q7 くすりはどのようにして効くのですか。 | くすりについて | 日本製薬工業協会