こんにちは。
不妊治療がんばり中の、30代後半の 新米主婦のブログです。
先日お勉強した着床障害(着床不全)の原因のひとつ、『慢性子宮内膜炎』。
目次
『慢性子宮内膜炎』とは?
子宮内膜に 軽度の炎症が持続的に起こっている病態。
「慢性」子宮内膜炎とよく似たもので、「急性」子宮内膜炎がありますが、全く別のものだそうです。「急性」子宮内膜炎は、月経の時に子宮内膜が剥がれて一緒に細菌も体外へ出て行き 自然に治る場合があるそうです。でも「慢性」子宮内膜炎は、子宮内膜の深い基底層にまで細菌が侵入し、炎症が起こり、持続している状態です。月経が起こっても 子宮内膜が作られるたびに炎症を繰り返すので、自然には治らないそうなんです。
症状は?
無症状or無自覚 が多い。
軽い骨盤痛、少量の性器出血などの人もいる。
基本的には 「無症状」が多いそうです。あったとしても 軽い腹痛や性交痛、少量の性器出血 程度なので、本人が気づかず、「自覚がない」場合が多いのだそう。
一般女性の10%程度に発症しているそうですが、症状に乏しいため、一般婦人科では診断されないていないことが ほとんどだそうです。不妊治療を行うことで、特別な検査を行い、発見されているようです。
特別な検査しないとわかんないって、メンドウな やつですね…。
原因は?
細菌による感染症。
しかし、未解明なことが多い。
主な原因は、細菌による感染症です。しかし、検査をしても 細菌が発見されない場合があったり、細菌に合わせた抗生剤を服用しても改善されない場合があるそうで、感染症だけが原因ではないのではないか? という見解も あがってきているようです。
どれくらい不妊と関係があるの?
・『着床障害』『不育症』の人の 半数以上が発症しているかもしれない。
・自然に妊娠できる人も 多くいる。
「『着床障害』『不育症』の人の 半数以上が発症しているかもしれない。」と曖昧な書き方をしましたが… まだまだ未解明な部門のようで、サイトによって けっこう数字に幅がありました。以下のような 様々な書き方をされています。
(例)
・不妊治療中の患者のうち約30%が罹患している。
・2回以上の着床不全、反復性流産を経験している患者のうち約66%羅漢している。
・『着床障害』と診断された人のうち 20–65%が羅漢している。
・『不育症』と診断された人のうち 10~70%の人が羅漢している。
・「慢性子宮内膜炎」を治療して凍結胚移植を行うと、着床率が6割を超える(通常は3割ほど。)
また、生殖医学会に出ている論文でも、「慢性子宮内膜炎の治療は生児獲得率の改善に貢献すると考えられる」と明記されていました。「着床」において、無視できない病気であることは 間違いなさそうです!
ただ、必ず 妊娠できないというわけでは ないそうで、自然妊娠できている人も 多いそうです。なので、着床できなかったら検討すればいい、という考えの先生も多いようです。
そうなんです。
先生によって、見解が 違うのです。
この病気、悲しいことに、そもそもの『原因』が未解明なだけでなく、『確定診断』の基準も未確定のようなんです!( ゚Д゚)エッ
なので、『検査』についても、先生や病院によって 様々なんだそうです、、。
一応、行われる可能性のある検査が 以下です。
検査は?
・子宮鏡検査(見た目で確認)
・細菌培養検査(細菌を探す)
・組織学的検査(CD138の確認)
・ALICE(細菌の遺伝子)
●子宮鏡検査(見た目で確認)
いちばん基本的な検査として、子宮鏡検査が有名のようです。短時間で行えるし、痛みも少ないからだそうです。子宮頸管から直径約3mmの細い内視鏡を挿入して、子宮の内面を画面に映し出して確認するそうです。「見た目」で判断するということですね!経験のある医師なら、高い確率で診断できるそうです。
●細菌培養検査(細菌を探す)
子宮内膜の分泌液を採取し、数日かけて培養して、細菌を特定する方法です。培養が難しい細菌がいたり、膣内の細菌も混入してしまったり、正確な診断ができないこともあるようで、最近は 行わない先生も多いようです。
●組織学的検査(CD138の確認)
慢性子宮内膜炎が起きている場合、子宮内膜にCD138という抗原を持つ免疫細胞(形質細胞)が発生していることがわかっているそうです。このCD138を 検出することで、診断します。ただこの検査では、細菌の種類を同定できないとか、診断の感度や正確性が低いため過剰に多くの方に診断してしまう可能性があるとか、調べていると 不確定な話も 出てきます。
●ALICE(細菌の遺伝子)
特殊な技術で、子宮内膜の組織から細菌の「遺伝子」を検出し、子宮内の細菌を特定する方法です。すごいのは、最適な薬まで分かること。この検査は新しい技術で、慢性子宮内膜炎の診断感度が かなり高いようです。新しい分、検査ができる病院は 限られます…。
そして、「検査をするかどうか」についても、病院・先生によって 様々です。移植をするすべての患者に スクリーニングで検査するところもあれば、移植3回失敗したら検査するというところもありました。
すべて検査すればいいのに!!と思いますが、これが不妊治療の 毎回ぶち当たる厄介なところ…。自由診療で治療方針が確立されていないため、先生次第なんですね。毎回のことながら、うぅぅむ、、、
でも不思議なことに、「治療方法」に関しては、一律でした。
治療は?
・抗生剤の投与。
細菌が発見された場合、その細菌に有効な抗生剤を服用するだけです。適切な抗生剤の治療を受けていただくと、99%の確率で慢性子宮内膜炎が改善するそうです。慢性子宮内膜炎が改善すると、生児獲得率も かなりの確率で上昇する結果が出ているようです。
また、慢性子宮内膜炎に直結する治療ではないですが、慢性子宮内膜炎を発症している場合は 子宮内フローラ(乳酸菌のバランス)を確認し、必要なら乳酸菌を投与することで着床率が上がるとされています。飲むサプリもあれば、膣内に直接入れる膣剤もあるそうです。
検査で細菌が特定されない場合や、抗生剤にアレルギーがある人は、この方法を選択するようです。^^
子宮内フローラについて⇒コチラ
改善して妊娠できた例は?
慢性子宮内膜炎を改善して 妊娠できた例は、たくさんあります!!
ブログをめぐっていると、結構いらっしゃいますよね。私は、「ポチ子さん」のブログで知りました。みなさんの情報に、感謝です。^^
正直、私は めちゃめちゃ 確認したい病気ですが、、
私の通う病院の先生は、「治療を進めること」優先で、「検査はほとんどしない」主義。
また バッサリ切られそうな気もします。
が、めげずに。
とりあえず、移植2回失敗したら、聞くだけ聞いてみます!
(※私に医学的知識はありません。だいたいの概要をつかむために調べてまとめているので、若干のニュアンスの違いはご了承ください。ただ、大きな勘違いなどありましたら、ぜひご連絡ください!)
参考にさせていただいたサイト
http://jsre.umin.jp/16_21kan/12-topix1.pdf
https://www.fukuda-hp.or.jp/news/448/